スマホのエフェクトで写真の雰囲気を変えてみよう
前回の「撮影編」でここまできました。そして、今回はiphone6を使ったエフェクトのご紹介です。
ちなみに前回はこちら↓
「エフェクト」って実はよく分からない
昔からボクは勉強とか学習などと相思相愛になれなかったというか、ご縁が無かったというか…とにかくそういう感じだったので、あまり詳しい解説などを見ても理解できないようで、いつも思ったようにいきません。
ただ、何度もやるうちにボクなりの「こういうエフェクトの写真が今のところ好み」という1つのパターンが生まれることもあり、今回はその手順を実際に進めながらご紹介します。
そして「今のところ」というのも、これまでコントラストの強い写真が好きだったり、色合いが弱い写真が好きだったり、好みが変わり続けてきてるので今もなお「正解」が無いというのが本音だからです。
自分好みの写真が出来ればOK
前回も含め今回の記事も、あくまでボクが撮ったハロウィンの商品写真が最終的に「商品の色や形状がハッキリ分かる」「商品のイメージや情報が伝わる」写真になれば目的は達成だと思ってます。
エフェクトもそのためにあると思うので、ぜひ皆さんもその目的に近づけるための参考として見ていただければと思います。
必死の言い訳はコレくらいにして、それではいってみましょう。
効果をつけるのは「明るさ」と「色あい」のみ
iphoneの画像編集画面を開こう
まずは変更したい画像を選択します。
すると下部にメニューが表示されるので、右から2つめをタップ。
続いてこのダイヤルみたいなアイコンを選択。
画面に大きくメニューが立ち上がります。
「ライト」「カラー」「白黒」とあり、今回はライトとカラーをイジリー岡田なので、まず「ライト」メニューの右端にある下向きの矢印を選択します。
するとさらにライトの詳細なメニューが表示されます。
全ての項目を少しづつ岡田の予定なので、1番上の「ブリリアンス」から順に変更していくことにします。
「ブリリアンス」をタップ。そしてここからが本番です。
ブリリアンス
色のコントラスト(対比)…という感じでしょうか?
上げすぎると影の部分がグレーのように淡くそして明るいところもボンヤリとします、逆に下げると影が強く明暗がクッキリしてくる印象です。
なので、今から少しずつ明るくしていくことを想定し、ここでは少し下げて先に明暗をはっきりさせます。
これからの流れとしては、
①露出やハイライトを上げて明るい部分をしっかりと強調していく(※明るくしすぎて真っ白にトバないように注意)
②途中のコントラストで全体のトーンをいったん揃える(※あまりうすぼんやりし過ぎないように注意)
③最後のブラックポイントで影などの暗いところをしっかりと見せる(※ハッキリするのが気持ち良過ぎてキツいコントラストにならないように注意)
みたいな感じで進めてます。
露出
画像の明⇔暗ではありますが、よくある「明るさ」とは違う感じです。
露出を「上げる」と「明るい場所で撮影したような感じ」になる…というニュアンスでしょうか?グイグイ上げると背景の影なんかも薄くなって有り難いのですが、やりすぎて白いところが飛んでしまうのが初期あるあるでした。
ここでは目盛り3つくらい上げて少し「明るく」します。
ハイライト
光が当たってる部分、特に白くテカったりしてるような部分をさらに強調する印象です。
上げすぎるとテカりなどの白い部分が飛んだような状態になりますが、ほどよく上げれば光の当たりが顕著に。
下げすぎると被写体も含め全体のハリがドヨンと無くなりますが、ほどよく下げると落ち着いた印象になります。
これも目盛りを3つくらい上げて少しだけ光が当たってる部分を強調します
シャドウ
全体の影の調整?みたいなことでしょうか。
影といっても暗い部分ではなく、光が強く当たってる部分以外のすべてに影響が出てる気がします。
上げると光が当たってる部分以外の全体が明るく、下げると影を含めたその周辺がグッと強調されて濃くなります。
目盛りを5つ、この後も「明るさ」を上げるのでほどほどに上げて明るくします。
明るさ
文字どおり、まさに写真全体の明るさの調整。
上げ過ぎると薄く眩しい感じに、下げすぎると暗くダークな雰囲気に…というか濃く…というか。
これまで他のエフェクトは「光と影の部分的」という感じでしたが、この「明るさ」はモロに写真全体が明るくなったり暗くなったりします。
目盛りを4つほどあげました。
小さい画像でも、かなり明るくなってきてるのがお分かり頂けるかと思います。
コントラスト
明るい部分と暗い部分の対比…という感じでしょうか。
上げすぎると「カキーン」と明暗が分かれ、強烈な光が当たったように、下げすぎるとボヤーっとした光の中でなんなら霧すらかかってるようなイメージになります。
この後、ブラックポイントで影の部分をグッと強めて調整する予定です。
さんざん光が当たってる部分を明るくしてきたので、このまま影を点けるとコントラストの強い画になります。なので、いったんここでコントラストを下げておきます。
上の画像から見ると「光」と「影」の強弱が減ったのが分かると思います。
ブラックポイント
名前のとおり「黒(影)の調整」
こちらも上下することで黒の強弱がつくため結果的にコントラストが変わりますが、これは黒(影)のみというところがミソ。
上げすぎるとくっきり、下げすぎるとぼんやりした印象になります。
影の部分が真っ黒にならないように注意しながらギリギリまで上げて「気持ち」だけ戻してます。
続いて色の調整
カラー(色合い)の調整画面を表示
色の調整は3つだけ、
ブラックポイントの設定が終わったらそのまま「カラー」のメニューが出るので右上のメニューアイコンをタップ。
カラーの詳細メニューが表示されるので、右端にある下向きの矢印をタップ。
カラーも「彩度」「コントラスト」「色かぶり」3つとも調整するので、まずは「彩度」から。
彩度
色合いが濃くなったり薄くなったりします。
上げすぎると、全ての色が濃くなって塗り絵みたいなドギツイ色に。下げ過ぎたら…そう、白黒です。
今回はせっかく色鮮やかな置物なので、少しだけ彩度を上げてカラーを強調します。
コントラスト
光のコントラストのように「対比」を調整します。
上げすぎると華やかさを通り越してウソくさく、下げすぎるとリアリティを通り越して沈んだ印象になります。
子ども用のおもちゃなら少し上げ気味に、万年筆や落ち着いた商材は少し下げ気味にするといい効果が出そうです。
色かぶり
色の温度?のようなもの。
上げると暖かい色合いに、下げるとクールな感じになります。
ボクは基本どんな写真でも「ほんの少し」上げ気味にします。特に今回はオレンジベースの「秋のアイテム」なので強めに上げました。ドキュメントタッチや落ち着いた画なら逆に少し下げるとカッコいい仕上がりになりそうですね。
いよいよ完成
最後に下の右端にあるチェックマークをタップすれば、これまでのエフェクト編集が「決定」となり保存されます。
これで今回の画像は完成です。
それが、一番最初のこの画像になります。
いかがだったでしょうか?
プロの方や写真の知識をお持ちの方にすれば「分かってない」んだと思いますが、素人が色々と触った末の解釈なので笑って許してください。
でもなかなか良い仕上がりになったと思ってます。
流れにそって説明したこともあり、ちょっと面倒な印象を受けるかも知れません。でも慣れるとけっこうサクっと仕上がるので、ぜひ一度お試しください。
実は今回の撮影ではもちろん、他にも知ってほしい効率的なアイテムや方法があるので、それはまた「番外編」としていつかアップしたいと思います。
2回にわたり、とても長くなりましたが以上となります。
実際にお役に立てるのかどうか自信はありませんが、なんらかの参考になればと思います。
以上、スマホで撮るきれいな商品写真のコツでした。ではまた。