電源なしでどこでも使えるシャワーが欲しかった
「釣りに行ったときに海水じゃなく、真水で手を洗いたい」
「BBQで落とした食器や手をサッと水で流したい」
「キャンプ場で何度も水道のある場所を往復するのが疲れちゃう」
女子か!と突っ込まれそうですが、見た目はムサ苦しいけど心は夢見る乙女ちゃんなので、これまでずっとあらゆる屋外で手を洗いたくこのポータブルシャワーの購入を検討していました。
購入する前に妻から「シャツや口の周りについた食べ物の汚れは気にしないくせに、なぜ手だけは洗いたがる?祖先にアライグマでもいるのか?」という質問もありましたが、ちょっと何を言ってるのかよく分かんないとビクビクしながらスルーして買った根性のアイテム。
購入のきっかけは台風時に起こった「停電」
「アライグマも別にキレイ好きとかいうわけじゃなくて…」と見当違いな言い訳を考えていたそんな折、去年の台風で少しの間ですが停電になってお風呂場に溜めた水を汲みだしては台所やトイレでジャバジャバしてて「…やっぱり買うべき?」なんて経験も思い出し、とうとう買おうと決断。
「ご先祖様、買いますよ。」とAmazonでポチる。
そして届いたのがこちら。
お値段はAmazonで ¥ 3,799
割とコンパクトな箱に「充電式キャンプシャワー」と銘打たれています。
「ポータブルシャワー」「モバイルシャワー」「アウトドアシャワー」…とけっこう似たようなアイテムが似たような名前と価格帯で販売されててどれにしようか迷ったのですが、迷ったときこそ「Amazon’s choice」を頼りに。
さらに似たようなポータブルシャワーに関するレビューはけっこう「壊れた」とか「使えない」という悪評が多い商品も見受けられたので、一番評価が良いものを選びました。
開封して内容を確認。
- 本体
- 説明書
- シガーライター用充電器
- USBアダプター
- ホルダー
- フック
- 吸盤
- USB充電ケーブル
- フィルターなど消耗品のスペア
中身は細かい付属品でしっかりと充実しています。
気になる使用感は?
水圧は?充電時間は?連続使用時間は?水量は?我が家の祖先は何?などなど気になるポイントを確認するため、とりあえず使ってみることに。
少しの組み立てと充電が必要
シャワー部にゴムパッキンを入れてホースに繋いだり、バッテリーを充電する必要がありますが、使うまでの流れはカンタンで説明書に記載してあるとおりに進めることができます。
注意点はモーターを水に浸けないで空回しするのはよくないってところでしょうか?
それでは電源を入れるスイッチ兼バッテリーを充電します。
この赤いランプが
このように青くなったら充電完了。
説明書には「充電時間:2~5時間」とかなり開きのある目安で表記されてたけど本当に5時間くらいかかりました。
連続使用が40~45分くらいないのに5時間の充電はかなり効率が悪いですが、価格を考えるとバッテリー性能もこれくらいなのかな?という気もします。
普通に使う分には問題ないか…くらいの「水圧」
それでは用意したバケツに水を溜め、そこにモーターを沈めます。
そして、ハンドスイッチをオン
…すると、
モーターの小さな「ヴンンンンン…」という音がして…
…
…はい、水がでません。
どうした?
水の出し始めはシャワーヘッドを低い位置に
どうもモーターは、バケツの水の水位より高い位置にシャワーヘッドがあると、最初はそこまで水を持ち上げるパワーが無いようですね。
ということでヘッドを下に…すると、
おおお。でましたでました、当たり前ですが出ました。
水が出始めてから数秒は、パワーが安定するまで断続的な水の強弱がありますね。
気になる水圧は、水平にしてこんな感じ。
水で流すというよりは、やさしく水をかける…といった雰囲気。
「シャーーーーッ」というほど強くなくて「サラサラサラ…」といった感じ、アライグマ的にはコレで上等です。
植木の水やり、手洗いや食器洗い…あと車のホイールやバンパーを洗うくらいにはちょうどいいかな。
やはり水をかけただけで洗剤を洗い流すようなパワーは無いので、大掛かりな洗車とかには不向きでしょうね。
水量は1ℓ/12~3秒といったところ
2ℓの容器を満たすのにだいたい25秒くらいでした。
てことは、20ℓのポリタンクなら全ての水を使い果たすまで約4分10秒くらいかかるはずなので、10秒くらいの手洗いだけなら24~25回ほど使用可能…と考えたら悪くないと思います。
これもあまり水量が多いとすぐ溜め置きの水が無くなりそうなので、ちょうどいいと判断するところじゃないでしょうか。
モバイルバッテリーがあれば一日中利用可能
連続使用40~45分というのは少し不安…かな。
…と思ったんですが、簡単な手洗いからBBQの道具洗いまでといった利用目的なら、そんな長時間の使用もないような気がしてます。
実際に使ってみないと…ではありますが、今回のビーチ遊びで「わざと」何回も使ってみたところ電池切れすることもなく、釣りやBBQに持っていっても20~30回の様々な使用には充分いけそうです。
ましてやモバイルバッテリーがある昨今なら、あまり気にする必要も無さそうですね。
おすすめポイントは日常的にも「用途がかなり広い」ところ
アウトドアではもちろん、停電時に体を流すくらいなら余裕で使えます。
また、マンションなどの集合住宅で駐車場に水道が無いケースでは、お出かけ前に軽くサッと自家用車を流せるなんてのも魅力。
もちろん毎朝フロントガラスが凍結する地域の方も、お家からぬるま湯を持っていけばあとは流すだけ。
こんな折りたたみバケツなら、流し終わったあとも車内ポケットにこうやってサクッと片付けられます。
さらにこういうセットにしておけば海水浴など、車に乗る直前でも砂や汚れが落とせるので、お子様連れのご家族には特に重宝するのではないでしょうか?
車の中が、砂でザラザラになることもありません。
実際に使用してみたこの日は、「以前のビーチ遊びのときは車内が砂だらけだったのにね」と、明らかな違いを感じました。
海水浴場のシャワーで海水を流しても、結局そのあと足とサンダルが砂まみれになる…これホント海水浴あるあるなんですが、そんな問題もバッチリ解決。
でもシガーソケットに繋ぎっぱなしの使用は絶対ダメ!
やっちまいました。
いけるかな?と思ってシガーソケットに繋ぎながら使ってみたら、かなり勢いよく水が出て「おお?これなら普通に洗車ができちゃ…」くらいのタイミングでいきなり水が止まり、シガーソケット用のUSB充電器が熱くなってビニールの焼ける臭いがしてました。
おそらくUSBのソケットに負荷がかかりすぎてショートしたのだと思います。
「なnななn何がk焦げてるのっっ?」とパニクりました。
いけるかな?でやったことはまあたいていロクなことないですね。反省でしs。ミスタイプするほど焦りました。
まとめ:機能的にはとても便利だけど「壊れる」か「壊れないか」は大きな分かれ目
使ってみてどこでも活用できそうなところはかなり気に入りました、アウトドアから停電時など今後もめっちゃ重宝しそうです。
しかしお値段は、ざっと4000円…そして気になるのは色んなレビューの「故障する」という点。(ちなみに購入から約2ヶ月で4回使用してますが今のところ絶好調)
この4000円という価格は、
同じ3年間使用したとしても「3年たっぷりアウトドアや日常的に毎回タフに使いまくった」後の故障なら間違いなく即買いレベルの「お買い得のおすすめ商品」でしょう。
しかし逆に「結局、停電で1回、その後はバーベキューで1回使っただけ」で故障したのなら完全なる「おすすめできない無駄使い」…おそらく「次に買うことはない」というラインの価格だと思います。
もちろん頻繁に使えてても2~3ヶ月で調子が悪くなったりしたら、やはり買い直しは無いでしょうね。
そういう意味では、もしレビューにあるような壊れやすいものだとすればですが、今回のこのモバイルシャワーは価格的にリーズナブルとはいえちょっとリスクのある贅沢品のような気もします。
ただ、実際に使用したビーチ遊びでは、「コレ買って良かったよねーッ!!」と妻と十ウン年ぶりのハイタッチをしたほど使える代物だったということはあらためて付け加えておきたいところでもあります。
今回はそんな便利だけどまだまだ信頼性を勝ち取る必要性がありそう?な、モバイルシャワーの使用レビューでした。