熱中症の原因とその対策とは?
おすすめアイテムを紹介する前に、アイテムの効果を理解してもらえるよう「熱中症になる原因とその対策」について簡単に説明しておきたいと思います。
そんな説明いーから早くアイテムおせーろよって方はココをクリッキング(またはタッピング)
熱中症になる原因は「体温の上昇」と「多量の発汗」
気温が高くなった環境で活動することにより、当然体温は上昇します。
本来であれば汗をかいて、その汗が気化することで熱を下げる…といった人間のメカニズムによって体温を調節できるのですが…直射日光に皮膚を晒したり、暑い環境で長く汗をかきすぎると、どんどん体内の水分が減少し血中濃度は上がり、血液の循環が弱まります。
すると今度は血管の拡張による体表面の熱放射ができず、内臓器官の機能も下がり、コントロールを失った体温が上昇し始めます。
その結果、めまいやだるさなどの初期症状をはじめ、かき過ぎた汗による脱水症状や意識を失くすなど…最悪の場合は命にもかかわる本格的な熱中症へと悪化します。
そんな危険な熱中症への「対策」とは?
もうお分かりですよね、何よりも「水分のこまめな補給」と「体温のコントロール」コレに尽きます。
ボクは沖縄に住んでいて、しかも徒歩通勤(往復約1時間)なので、すでにもう熱中症との戦いの火ぶたが切られ早や2ヶ月ちょい。
そこで今回は、ボクが実際に使ってみて「コレは効果あるわぁ…」と感じた、おすすめの熱中症対策グッズを5つご紹介したいと思います。
どのアイテムもせいぜい2,000~3,000円くらいで変えるものばかりなので、ぜひ参考にしてほしいです。
1.顔周りを直射日光からガード「サファリハット」
そもそも「サファリハット」とは、すごく広い範囲に使われる呼び名で、一番メジャーなのはインディ・ジョーンズのジョーンズ博士がかぶってるような形のものを指すようです。
なので「アウトドア用の日よけハット」は、だいたいサファリハットに含まれると解釈していいんじゃないかと思います。ちなみに「アドベンチャーハット」などとも呼ばれます。
コレめちゃくちゃいいです。
被るだけで外に出たとき「アレ?これまでと違う?」ってなるくらい顔周りへの陽射しのキツさが激減。夏場の日中に屋外に出るならこれは必須です。
あるのと無いのとでは全っっっ然違うので、一つ持っていて絶対損の無いアイテムだと思いますよ。
選び方のポイントは「UV(紫外線)カット」と通気性の高い「メッシュ構造」そして「ネックガード」
UVカットされた広めの「つば」が耳から顎の辺りまで影をつくり、さらにネックガードが首回りをしっかりガード。
顔と首まわりの温度上昇を防ぐことで、頭部への血流も確実にクールダウンできます。
陽射しがきつい日の、あの首の後ろにジリジリと照りつける直射日光はキツいのでネックガードは大事。
また軽くて風通しのいいメッシュが帽子の中の「熱のこもり」や「蒸れ」を防ぐのでさらに効果が上がり、もう一石何鳥なんだよって感じです。
子どもの頃からよく暑い日には「帽子かぶって」と親に言われましたけど、アレは本当に大切だったんですね。
2.携帯できる扇風機「ハンディファン」
コレ持ってる人をよく見かけるようになりましたね。
初めて見たのは数年前、お祭りで近所の子どもがちょっと小さ目のコレを持ってて、てっきりドラ〇もんに出てくるアイテムを模したハッピーセットのオモチャか何かかな?と思ったのをよく覚えてます。
ところが今や熱中症対策のリーディングアイテム。
特にイベントや行楽地での効果は高いですね。
無風状態の「ムワッ」としたときなど、日陰に入ってコレを顔や首回りにあてたり、シャツをめくって中に風を通すだけで全然違います。
選び方のポイントは「デザイン」と「風量」そして「USB充電」
最近はドックで充電しながら卓上でも使用できる2Wayが主流となってるようですが、さらに今年は「ミスト(細かい霧を同時に噴霧するタイプ)」や「首掛けタイプ(ネックファンなどとも呼ばれてます)」などさらに特徴が付加されたモデルが台頭してます。
バリエーションが増えたこともあり、家電ショップはじめ東急ハンズやLoftなどのサンプルを見比べてみたのですが、コンパクトすぎると風量に限界はあるし、大風量や多機能モデルはバッテリーの消耗は激しい…など、なんらかのトレードオフがあります。
で、結局のところ、多少の違いこそあれ「それほど大きな差はない」と感じたのが本音。
なのでボクは、「デザイン」と「ファンの大きさ(直径10cm以上)」そしてモバイルバッテリーからの「USB充電が可能」というこの3点のみで選びました。
それで選んだのがコレ。
品名:LUMENA(ルーメナー)FAN PRO2(品番:LUMENA-FP-NV)
20207月現在の実売価格3800円前後のちょっとお高いモデル。
デザインの理由は、
ハンディファンが使われるようになってまだ日が浅く、奇抜なデザインのものを見たときに思わず「何それ??」と目を奪われるので、まだちょっと視覚的に確実な市民権を得てないのかな?と思います。
ファンの大きさは、風量や風圧にある程度比例してるなと感じました。
基準は、なんとなくで直径10cm以上ってとこでしょうか。
今回選んだこのPRO2は10.5cmで風量は4段階で、最大風量の「4」で「4.5m先まで風が届く」というキャッチフレーズに心を奪われたのですが、たしかに無風の室内で実験したら4.5mくらい先まで辛うじてですが届いてました。
ちなみにPRO2とは別に、寝汗をかいたときなどにベッドサイドで使うこれまたUSB充電式の据え置きタイプ「シルキー・ウィンドⅢ(これもかなり重宝)」も持ってるのですが↓
この「シルキー・ウィンドⅢ」の風量「LOW」と「HIGH」がハンディファンPRO2の風量「1」と「2」くらいに相当するので、通常使用においては「1」と「2」で充分そうです。
むしろPRO2で風量「3」や「4」になると、それこそ風量はあるのですが、静かな室内だとモーター音が気になります。
おそらく室内で風量「3」や「4」はあまり使う場面はないかも。
むしろ、ここまでパワフルだと屋外は「3」や「4」 の風力に相当な頼もしさを期待できそうです。
そしてUSB。
USB充電さえできるなら、本体の容量が小さくてもモバイルバッテリーでカバーできるなと思ったので、あまり「連続運転●時間」みたいなスペックを気にせずに済みます。
あと先述のシルキー・ウィンドのメーカー(Rythm:リズム時計)が2重ファン構造をそのまま採用したハンディファンを販売していてて、コレとすごく迷ったので一応おすすめしておきます。
カラビナ付とかすごく心奪われますよね。
3.体全体を直射日光からガードする「吸汗速乾シャツやラッシュガード」
夏と言えばこのサラっとした吸汗速乾素材のシャツがベストチョイス、スポーツウエアの素材なんかに使われるだけあって、やはり効果も抜群です。
正直なところ「吸汗」という感触はあまりなく、最初はボクも汗を吸う感触のある綿などのTシャツを好んでたのですが、この「速乾」の快適さを体験して以来もうほとんど夏に綿シャツは着なくなりました。
個人的におすすめしたいのは、この生地の長袖ラッシュガードまたは薄手のパーカーです。
暑い夏の屋外で長袖を着るの?という抵抗もあると思います。
実際ボクもそうでしたが、着てみると最初はやはり体感的に暑いように感じます。
しかし日中の場合、日光による吸熱を防ぎ、さらに汗を速乾してくれるおかげで放射冷却(特に風が少しでも吹いてたら効果は一層アップ)も速く、明らかに体温上昇を防げてるのを感じました。
おそらく直射日光や照り返しを直接皮膚に受ける方が体温が上がりやすいのでは?と思います。
選び方のポイントは「デザイン」
メーカーによって素材やその機能に違いがあるようですが、こちらもまたそれほど大きな差は無いように思います。
なので、ここは夏のファッションだと割り切って、お気に入りのデザインを探すのがいいんじゃないでしょうか?BillabongやHELLY HANSENといったマリン系スポーツアパレルブランドからも素敵なデザインがリリースされてるので、選ぶのも楽しいかと思います。
またラッシュガードのあの「ピチッ」としたのが苦手だなと思われる方も少なくないのでは?
その場合は、まず試しに速乾素材のパーカーなんかを羽織ってみて(下にTシャツとか着ないで直に着てみてください)試されてはいかがでしょうか?ちなみにボクがそうでしたよ。
ちなみにカラーはやはり白がダントツに効果あります。
4.晴雨兼用折り畳み傘
コレもすごく効果高い。
日傘をさす習慣がない男性にとっては、見た目に少し気後れするかもしれないけど、陽射しのキツい時はコレほど頼もしい存在はないです。
おそらくこれ1本でかなりの熱中症が防げるような気がします。特にサファリハットやラッシュガードを身に着けるわけにいかない営業マンの方などにおすすめ。
コレもまたぜひ一度使ってほしいです、日射疲れによる一日の疲労もかなり違ってきますよ。
選び方のポイントは「雨天兼用」と「UVカット」そして「大きさ」
熱中症対策の基本である「体温のコントロール」という点で「直射日光を浴びない」は、やはり超原則。
なので遮光率は当然ですね、ただ最近の日傘はもれなくUVカット率99.9~100%と謳ってるので問題ないかとは思います。
また日傘をさせば、真上に太陽が昇った正午などの時間帯ならほぼ全身を直射日光から防ぐことができるので、できるだけ広げたときに大きい方が良いことに違いありません。
ただ、持ち歩きしやすいというのも重要ですね。
なので、拡げた直径がだいたい90~100cmあれば上等という目安かと思います。
上の画像のモデルだと、拡げてだいたい96cm。
いちおう全身をカバーしてくれますが、それほど大きいものではありません。
ちなみにもし、どうしても荷物になるという方は手のひらサイズの極小タイプもあるので、せめて顔周りだけでも日陰をつくるだけで全然違うと思います。
そして雨天兼用であれば、年がら年中使えますし、ボクも年がら年中サファリハットにラッシュガードというわけにもいかないので、この1本は常に持ち歩いてます。
自動開閉で2000円あたりと、かなりお手頃になってるのでぜひご検討ください。
5.コンパクトで持ち運びしやすい真空断熱の保冷水筒
そして最後は、コレもまた昨今の必須アイテムですね。
観光地や行楽地でコンビニや自販機が無い場所などでは確実に重宝します。
そしてPETボトルの持ち歩きではなく、こういったステンレスボトルの持ち歩きをおすすめする理由は以下。
- なんといっても保温機能が高い
- PETだとボトルの周囲に水滴がついてカバンなどにいれづらい
ガブ飲みするというよりも、こまめな水分補給が目的なので、いつまでも冷たいっていうのは重要です。
あと何より見た目もスマートっていうのも大きい
選び方のポイントは「口の大きさ」と「容量」そして「飲み口」
選び方のポイントとしては、氷が入れられる口が広いもの、そしてPETボトルをそのまま移せる500ml以上のサイズが使いやすいと感じました。
またワンタッチで飲めるタイプや氷が口に入ってこないタイプは飲みやすく、容器内にいつまでも氷を残せるので、そこもおすすめですね。
最近、長年愛用していたSTABLEY(スタンレー)を買い替えました。
STANLEYは片手でワンタッチで飲めるし、見た目もカッコいいし保温能力も抜群と、いいことづくめだったのですが、容量が350mlという微妙なところで今回交代となりました。
ちなみに先日家族で出かけた時、ボクはSTABLEY(スタンレー)で子どもはThermos(サーモス)だったのですが、うちの奥さんが使ってるタイガー魔法瓶のこのモデルが翌日の朝まで氷が残ってたのには度肝を抜かれました。我が家基準ではありますが、保温力はコレが最強です。
ちなみに中には水やお茶ではなく、できるだけスポーツドリンクや経口補水液を入れておくようにしましょう。
まとめ:熱中症対策は大げさくらいでもちょうどいい
今回ご紹介したすべてを身に着けるとおそらく大げさな印象を受けるかもしれません。
でも、今年はあまりそういう機会が無いかもですが、真夏のイベントや行楽ではこれくらいでも全然ちょうどいいんじゃないのかな?ってのがボクの考えです。
気づかないうちに脱水していたり、暑さになれてしまってつい窓を開けるのを忘れたり、熱中症は室内でも起こりえる危険な夏のトラブルなので、常に対策を心がけましょう。
そして熱中症にならないためにも睡眠不足や不摂生など、普段の健康管理にも十分注意してください。
さて熱中症対策グッズの紹介は以上となりますが、いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したどのアイテムはどれもせいぜい2,000~3,000円くらいで変えるものばかり、そのうえかなり高い効果が見込めるのでぜひご検討ください。
今年も猛暑が予想されます、熱中症をはじめ体調崩さずに夏を乗り切りましょう。では。